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歯の知識

口内炎の治し方と予防策!痛みに悩まされたら今すぐ実践

親子三代で安心して通える歯医者、船橋市のあおぞら歯科クリニック本院です。

日々の生活の中で、誰もが一度は経験する口内炎。突然の痛みと不快感は、食事や会話にも支障をきたします。

今回は、口内炎の症状や原因、早期改善のための対処法、予防策などについて詳しく解説します。

口内炎とは何か?

口内炎(こうないえん)とは、口の中の粘膜に発生する炎症のことを指し、多くの人が経験します。主に舌や頬の内側、唇の裏側など、さまざまな部位で発生する可能性があります。

口内炎があると、以下のような症状が現れます

  • 痛み: 炎症を起こした部分に触れると、強い痛みが生じやすく、特に食事や会話時に困難を感じることが多いです。
  • 腫れや赤み: 患部は赤く腫れ上がることがあり、周囲の健康な粘膜から目立つことがあります。
  • 潰瘍やブツブツ: 小さな潰瘍や水泡が形成されていることが特徴です。これらは通常、直径2〜10mm程度で、白っぽい外観を持っています。

口内炎ができる原因

免疫力の低下

免疫系が正常に機能しないと、体はウイルスや細菌に対して抵抗力を失います。これは、ストレス、慢性的な疲労、そして質の悪い睡眠といった要素によって引き起こされることがあります。これらの要因が組み合わさることで、体全体の免疫力が低下し、感染症や口内炎などのリスクが増加します。

栄養の偏り

口内炎の大きな要因の一つに、栄養の不足があります。特にビタミンB群やミネラルが不足することで、口腔内の健康を損なう可能性があります。偏った食事や急激なダイエットは、体に必要な栄養素を欠乏させ、結果的に口内炎を引き起こす原因となってしまいます。

唾液分泌の低下

唾液は口腔内の粘膜を守るために非常に重要です。ストレスや特定の薬の影響、もしくは口呼吸が原因で唾液の分泌が減少すると、口腔内が乾燥しやすくなり、傷つきやすくなります。このような状態が続くと、口内炎のリスクが高まります。

物理的なダメージ

虫歯や矯正器具、入れ歯などは、口腔内に物理的な刺激を与える原因となることがあります。特に、虫歯や未治療の歯が舌や頬に接触することで傷ができ、それが口内炎を引き起こすことがあります。

不衛生な口腔環境

口腔内が不衛生な状態では、細菌が繁殖しやすくなります。これにより傷ができると感染が生じ、口内炎のリスクが高まります。毎日の口腔ケアは、口内炎の予防には欠かせない要素です。

ストレスとライフスタイル

ストレスは多くの健康問題と密接に関連していますが、口内炎にも影響を及ぼします。過労や不規則な生活が続くと免疫力が低下し、口内炎が発生しやすくなります。日常生活を見直し、ストレス管理を行うことが非常に重要です。

口内炎を早く治す方法


適切な治療薬を選ぶ

薬局で手に入る口内炎用の治療薬を活用することが大切です。痛みを軽減し、治癒を促進するために、ジェル、スプレー、パッチなど、自分の症状に合った製品を選択しましょう。

ビタミンB群の摂取を心がける

免疫力をサポートするビタミンB群は特に重要です。特にB2やB6が豊富な食品を積極的に摂取し、必要に応じてサプリメントで補うのも良い選択です。

食事の栄養バランスを整える

栄養の偏りは免疫力に影響を与えるため、様々な食材を取り入れて栄養バランスを考慮することが重要です。ビタミンだけでなく、ミネラルや食物繊維の摂取も忘れずに。

口腔内の衛生を保つ

口腔内を清潔に保つことは、回復を早めるために欠かせません。痛みのある部位に過度に圧をかけず、優しくブラッシングを行いましょう。歯磨きの際は、刺激を最小限に抑えるように気をつけてください。

乾燥を防ぐ

口の中の乾燥を防ぐことで、細菌の繁殖を抑えることができます。こまめに水分を摂取し特に口呼吸が常習化している方は、その改善に努めることが大切です。

口内炎ができたときに避けるべき行為

患部にさらに刺激を与える以下のような行為は避けるべきです。

  • 舌や手で触れること: 患部を直接触れると、細菌感染のリスクが高まります。
  • 辛味や熱を伴う食べ物を食べること: スパイシーな食事や熱い飲み物は患部を刺激し、痛みを増す原因になります。
  • 刺激が強い歯磨き粉の使用: 強い成分を含む歯磨き粉は口内炎をさらに悪化させる可能性があるため、優しい成分のものを選びましょう。

 

口内炎を予防する生活習慣

口内炎の予防には、日々の生活習慣を見直すことが不可欠です。健康な生活スタイルを実践することで免疫力を向上させ、口腔内の健康を守ることができます。

ストレス対策と良質な睡眠の確保

ストレスを軽減し、心身の健康を保つために、リラックスできる時間を設け、十分な睡眠を取ることが重要です。現代社会においては、質の高い睡眠を得る環境を整えることが特に大切です。

ビタミンやミネラルの意識的な摂取

口内炎の予防には、ビタミンB群や葉酸、鉄分を意識して摂取することが求められます。特にビタミンB2やB6は粘膜の健康を促進し、これらの栄養素を適切に摂ることで免疫力が増し、口内炎の発症リスクを低下させることができます。

常に清潔な口腔環境を維持

口腔の衛生を保つには、食後に歯磨きやうがいを欠かさないようにしましょう。柔らかい歯ブラシを使用し、刺激の強い歯磨き粉は避けると良いでしょう。また、口内の乾燥を防ぐために適度な水分補給が重要で、唾液の分泌を促進することが口内の防御力を高めます。

まとめ

口内炎は多くの人が経験する一般的な健康問題ですが、適切な対策を行うことで予防や早期改善が可能です。

免疫力の維持、バランスの取れた食事、口腔内の衛生管理、ストレス管理など、日々の生活習慣を見直し改善することが重要です。

これらの対策を実践することで、快適な口腔環境を保ち、口内炎に悩まされることなく健康的な毎日を過ごすことができるでしょう。

よくある質問

Q. 口内炎の主な症状は何ですか?

口内炎では、痛み、腫れや赤み、小さな潰瘍やブツブツが見られます。口の中の粘膜が炎症を起こし、特に食事や会話の際に症状が悪化します。

Q. 口内炎の治療方法にはどのようなものがありますか?

適切な治療薬の使用、ビタミンB群の補充、辛味や酸味の強い食品の制限、ストレス管理、口腔衛生の維持などが効果的な治療方法とされています。早期の対処が重要です。

この記事の編集担当は古橋淳一歯科医師です。